グローバルプライベートバンカーに出会う重要性

銀行にも信用金庫、地方銀行、都市銀行があるように、プライベートバンクにも得意とするエリアが存在します。

プライベートバンクとしてグローバルな活動を行なっているか以上に、あなたを担当するプライベートバンカーがグローバルな視野を持った存在かどうかが、あなたとあなたの家族の未来を左右することを知りましょう。

外資系プライベートバンクは「グローバル」か

一般には、グローバルなサービスを提供するプライベートバンクとしてイメージしやすいのは外資系プライベートバンクです。

日本においても富裕層の資産規模は巨大で、海外のプライベートバンクもその市場を狙って参入はしてきています。ただ、日本の富裕層ビジネスは特異であることが知られており、単に海外でのサービスを日本に輸入するだけではウケないということも分かっています。

そのため、外資系の名を持つプライベートバンクであっても、提供しているサービスは「ローカル」なものとなることがあります。

また、プライベートバンカーには様々な人材がおり、国際経験豊かな担当者もいれば、ただ外資系で給与が良いというだけで働いているドメスティックな担当者もいます。つまり、外資系かどうかはグローバルなサービスを受けられるかどうかとは直接が関係がありません。

資産運用は基本的には「グローバル」である

あなたがプライベートバンクに求める「グローバル」さはどこにあるのでしょう。

もしそれが資産運用におけるグローバルであったなら、それはどこのプライベートバンクに行っても大きくは変わりません。

日本はかつてない低金利が継続しており、国内投資家は誰しも国際分散投資を目指しており、どこでもその期待に応えられるよう体制整備をしているからです。よほど地方に住んでいない限りは資産運用においてアクセスできない商品には違いがありません。

なぜ資産運用がグローバルでなければならないかというと、通貨分散であったり、運用リターンの確保であったりという点にあります。

日本国内に住み、経済活動を行う場合、日本経済そのものと一蓮托生ですから、そのリスクを上手く回避するためにも海外に資産を持つことは有効です。

「グローバルプライベートバンカー」とは

どんなプライベートバンカーのことをグローバルプライベートバンカーと呼べばいいでしょうか。

  • 海外生活をしたことがある人
  • 英語が堪能な人
  • 外資系で働いている人
  • 海外に住んでいる人
  • 外国人だが日本語が堪能な人

など、思いつくものはいくつかあるかもしれません。このどれもをクリアできるとしたら、もちろん優秀な人材であることは想像に難くありません。ただ、それ以上に重要なのは、

国際プライベートバンキング分野における知識と経験

です。金融市場一つを取ってみても、各国で商品や規制が異なり、また適用される法制・税制が異なります。

もちろん、国際的な時代においては、各国同士でそういった点の擦り合わせ(コンバージェンス)は取り組みがありますが、完璧ではありませんし、目まぐるしく環境は変わります。

そんななかで、最新の情報、あるいは将来起こりうる変化を予見しながら、顧客にサービスを提供するということ自体が非常に価値のあるものであることは言うまでもありません。

グローバルプライベートバンカーは複数の法制に対応しながら、顧客をリスクに晒さない方法を提供しなければならないので、非常に高度な能力が必要とされます。

グローバルプライベートバンカーに出会うには

これまでの話で、グローバルプライベートバンカーとは希少な存在であることが想像できたのではないでしょうか。

そもそもプライベートバンカーに出会う確率が少ないのに、と思うかもしれませんが、最も大事なことは担当者に妥協をしないことです。どんなに知識があっても信頼・信用できなければ意味はありません。

信頼・信用できても、能力が伴っていなければ意味はありません。国際プライベートバンキングでは多くのスキルが必要となりますから、若い人はまだ知識も経験も少ないかもしれません。

最初から全てがある状態を期待するのは難しいので、大事なことは顧客として担当者の成長を促すことも必要でしょう。

「イタリアへの事業展開を考えているのだが、何かいい方法はあるか」「スイスから資産を移したいのだが、どこがいいだろう」といった、なかなか答えの出づらい問題に対して、どれだけ真摯に向き合って対応してくれるか、あるいは本人ができなくても必要な人脈を即座に引っ張ってくるかなど、担当者の普段の意識が試される瞬間です。

希少な情報と誤った情報を見極める

グローバルプライベートバンカーの提供する情報は希少です。

それは厳選されたデメリットの少ない情報であることもあります。一方で、ネットで調べても一切出てこない一次情報も多く、正確性を担保するのは極めて難しくなってきます。それゆえを悪用してビジネスを企む輩も多く、富裕層のなかには騙される人も増えてきます。

プライベートバンカーに高いレベルを要求するならば、クライアントとしてのあなたも高いレベルへと達する必要があるのです。時には騙されることも必要だなどと妥協をせずにとことん向き合うことも必要かもしれませんね。最高のグローバルプライベートバンカーに出会えれば、あなたの人生を強力にサポートしてくれることでしょう。

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