ロイヤルロンドン(RL360°)を解約する前にすべきこと

長期積立投資、海外積立投資の中で、人から紹介されてロイヤルロンドンと契約をした人も多いのではないでしょうか。

しかし、改めてロイヤルロンドンの情報を調べてみると、あまり良い情報が多くない、ふと不安に駆られるといったケースもよくあるようです。そんな不安を解消するためにできることを今回は挙げてみたいと思います。

ロイヤルロンドンのことを知る

この記事でもロイヤルロンドン、と書いてしまっているのが申し訳ないのですが、ロイヤルロンドンとRL360は現在は全く関係がありません。

確かにRL360は名前からしてもロイヤルロンドンから派生していますが、スピンオフされた姿であるので、ロイヤルロンドンは歴史があって…などとロイヤルロンドン自体の信用情報でもってRL360を語るのは大きな間違いです。

積立投資をやっている人でロイヤルロンドンと契約している人は本来いないはずで、基本的にはイギリス領マン島にあるRL360との契約になっているはずです。ちなみに、RL360という会社を保有するのはIFGL(International Financial Group Limited)という親会社であり、IFGLはつい最近Avivaからフレンズ・プロビデント(Friends Provident International)を買収しています。フレンズもかつて、日本人の間で流行った海外積立投資ですね。

ロイヤルロンドンの商品のことを知る

ロイヤルロンドンに限った話ではありませんが、金融商品のことをよく分からずに契約する人はたくさんいます。まして、英語で書いてある場合は最初は格好いいと思ったとしても、後から考えればただただ辛い文章でしかありません。

ロイヤルロンドンの商品を紹介されたとき、あなたは全て英語の原文にあたってみましたか?多くの人は日本語の口頭説明かあるいはプレゼンテーションという、翻訳あるいは解釈をされた情報で契約の意思決定をしてしまっています。その資料を作った人が正しい情報、そして必要な情報を全て理解していたかどうかすら怪しいことを知るべきです。

積立投資は決して安い買い物ではないですし、長い長い道のりですから、商品のことをよく知って、安心して取り組むべきものです。

契約時の登場人物を思い出してみる

積立をしている間はほとんど意識がいきませんが、そもそも何かあったときにどのように連絡をすればよいのか、は洗い出しをしておくべきです。

メールなり、電話番号なり、人の名前なり、そしてそれは一体どのような立場の人間なのかをチェックすることです。契約時に登場した人が連絡がつくのであればそれでよいかもしれませんが、相当仲がいいというケース以外は途中で連絡が途絶えるものです。

契約時の登場人物、あるいは登場すべきだが登場していなかった人物がいないかどうか、よくよく思い出してみることです。

契約時のIFAからとりあえず変更を試みてみる

契約の面倒をみるIFAは変更ができます。

しかし、変更ができるという事実を知らない人が多いのです。そして、変更ができると知っても現状に特に不満がなければ変更をしない人もいます。もちろん不満がないことは大事ではありますが、変更をする、という経験もまたプラスに働くことは知っておくべきでしょう。

一つには、契約内容についてより深く知ることができるからです。

契約時のIFAと異なるIFAと話をすれば、いわばセカンドオピニオンとして色々な意見をくれます。その時点で思い違いをしていることが発覚するケースも多く、早い段階で認識のズレが修正できることは長期的には必ずプラスです。また、適用される税制も契約時とは変わっているかもしれません。満足するまで話をして、より理解が深まったならIFAを変更してみましょう。

もう一つには、変更の仕組みについて知ることができるからです。

変更は何も難しいことはなく、申請書1枚を出せば終わりです。それくらい簡単なのです。でも、実際にやったことのある人とそうでない人では、いざというときの対応の仕方が変わってきます。

シンガポールのIFAで契約したものも香港のIFAに移管できたり、その逆も然りだったりします。ただ、契約によってはそれができなかったりもするのです。ロイヤルロンドン自体がマン島であることから、香港にあるIFAの中でもイギリス系のIFAであれば対応可能なことが多いようです。本当にどうしようもなくなってから移管をするよりも、普段から移管という選択肢をもっておくこと、これは非常に有効な策であるし、必要なリスクヘッジであると言えるでしょう。

解約という最終手段に出る

色々と情報を整理し、そして自分なりにアクションをしてみた結果、解約を踏みとどまるというケースは少なくありません。ただただ契約時の理解が足りなかっただけなのだと気づくことができるからです。

最も陥りがちなワナは、とりあえず積立を停止する、という折衷案です。積立だというのだから、停止することも自由だと思っている人が多いですが、大きな契約を分割払いしているだけ、というのが実態です。

停止ができることと、停止をした方がいいということは大きく違います。一度停止をすれば契約内容が劣化することに繋がるケースもありますから、慎重に考え、デメリットを受け入れた上で、積立停止をすべきなのです。

一方、それでも解約を選ぶ人もいます。解約は最終手段です。一度始めたものをやめた場合、また始めるときというのはそれなりにハードルが高いものです。場合によっては新しい商品にはアクセスできなくなっているかもしれません。

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